DCserv - NetBSD/dreamcast クライアント向け NFS サーバーキット 1. DCserv って何? この "DCserv" イメージは、NetBSD/dreamcast をブートするために必要な 「NFS 上のルートファイルシステム」を簡単に用意できるようにしたものです。 2. DCserv イメージの内容 このイメージには、ブート可能な NetBSD/i386 ファイルシステムイメージが含まれており、 dhcpd(8), mountd(8), nfsd(8) などのデーモンが自動的に起動するようになっています。 また、NetBSD/dreamcast ファイルシステムを NFS でエクスポートするようになっており、 これには X のサーバーとクライアントを含む、すべてのリリースバイナリーが含まれています。 3. 必要なもの - x86 ベースの PC で、NIC を持ち、USB デバイスからのブートが可能なもの - 10BASE-T クロスケーブル (または HUB) - MIL-CD に対応した Dreamcast - ブロードバンドアダプタまたは LAN アダプタ - Dreamcast キーボード - Dreamcast マウス (必須ではありませんが、X サーバーを使う場合は必要です) 4. DCserv の使い方 1) 2GB (以上) の USB フラッシュメモリーに、 このイメージを、gunzip(1) と dd(1) を使って書き込みます (Windows 用の Rawrite32.exe ツールも使えます)。 Rawrite32.exe ツールは以下のサイトにあります: http://www.NetBSD.org/~martin/rawrite32/ 2) USB メモリーを x86 PC に挿し、そこから起動します (起動方法はマシン毎に異なります) 3) Dreamcast と x86 DCserv PC を 10BASE-T クロスケーブルなどで接続します。 註: DCserv は独自のアドレス (10.0.0.xxx) で dhcpd(8) を動かしますので、 他のネットワークには接続しないでください。 4) ブート可能な NetBSD/dreamcast CD-R を準備します (詳細は別の文書で調べてください。または、"DCburn" ツールのイメージを使えば一発です) 5) NetBSD/dreamcast をブートして、"root device:" プロンプトで "rtk0" (ブロードバンドアダプタを使っている場合) または "mbe0" (LAN アダプタを使っている場合) と入力します 6) その後のプロンプト (dump device, file system, init path) では、enter を押します 7) ゆっくりしていってね! 5. その他 20130522 版では、NetBSD 6.1 のリリースバイナリーを使っています。 20151122 版では、NetBSD 7.0 のリリースバイナリーを使っています。 6. 変更履歴 20101113a: - 最初の公開版 20130522: - NetBSD 6.1 用に更新 20151122: - NetBSD 7.0 用に更新 --- Izumi Tsutsui tsutsui@NetBSD.org